HPHTラボグロウンダイヤモンドとは

HPHTラボグロウンダイヤモンドとは

HPHTとは高圧高温(High-Pressure High-Temperature)を意味し、天然ダイヤモンドが成長する地球内部のマントルの超高圧、超高温の環境を人工的に再現してダイヤモンドを成長させる方法です。

研究の歴史は長く、1955年にはアメリカのGE社がダイヤモンドの成長に初めて成功しています。但し宝石に使用できるような透明度のものを成長させるのは極めて困難で、主に工業用途としてのダイヤモンドとして利用されてきました。

近年の急速な技術の発展により、現在では非常に美しい宝飾品質のダイヤモンドの成長が可能になっています。

マシンの仕組みは超高圧、超高温の地球内部を再現したものになっています。



マシンの中心部に材料を入れたボックスをセットしますが、基本的には(マントルを模した)金属溶媒、原料となる炭素、そして核となるダイヤモンドの種結晶によって構成されます。

そこに、55,000気圧という超高圧、1400℃ほどの超高温を加え、ダイヤモンドとして結晶化させます。この条件が揃わないと炭素はダイヤモンドとして結晶化せず、グラファイトとなってしまいます。

55,000気圧がどれほどのものか想像し辛いと想いますが、パリのエッフェル塔をひっくり返して一点に全重量を集中させるとおよそ55,000気圧程の圧力が発生します。

​高圧プレス機には様々なタイプのものが存在します。ベルトプレス式、バープレス式などがありますが、現在では6方向から均一に圧力をかけられるキューブプレス式のものが主流になっています。

HPHT法によって作られるものは、メレサイズと呼ばれる極小サイズのダイヤモンドから10カラットを超えるサイズのものまで幅広いサイズに及びます。

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