CVDダイヤモンド VS HPHTダイヤモンド

CVDダイヤモンド VS HPHTダイヤモンド

ラボグロウンダイヤモンドの作り方には2種類(CVDとHPHT)ありますが、どちらの製法で作ったダイヤモンドが品質的に優れているのかを気にされる方もいるでしょう。

結論から言うと『一定以上の品質のダイヤモンド』であれば、どちらかに絶対的な優位性はありません。逆に言うと、どちらのダイヤモンドも非常に美しく高品質なものとして成長させることができます。

まず、どちらのダイヤモンドも、天然ダイヤモンドと全く同一の化学的・物理的特性を持った『本物のダイヤモンド』です。どちらのダイヤモンドにも、世界的に信頼性の高い国際的な宝石鑑定機関から「Laboratory Grown Diamond」の鑑定書が発行されます。

一方で、低品質なダイヤモンドの場合、CVD、HPHT共に以下の特徴が発生することがあります。

インクルージョン

ラボグロウンダイヤモンドにも、天然ダイヤモンドと同様にインクルージョン(内包物)が含まれる場合があります。

CVDの場合黒いカーボンインクルージョンが、HPHTの場合はフラックスインクルージョンが含まれることがあります。これは、HPHT成長プロセスに金属溶媒を使用するため、低品質なHPHTでは金属がダイヤモンド中に取り込まれる可能性があることを示しています。

いずれにしても、天然ダイヤモンドと同様にインクルージョンが外観に与える影響は鑑定の際に「Clarity」の項目で厳しく検査されます。SI1以上のグレードであれば、これらのインクルージョンが肉眼で見えることはほぼないでしょう。

 

ひずみ

天然ダイヤモンドの場合、地中の複雑な圧力条件の中で成長するため、強いストレスにさらされ成長時のひずみが生じます。これは結晶格子の結合の不一致によるもので、特殊な偏光環境下で歪みを観察することができます。

層状に成長するCVDダイヤモンドではこの結晶格子の歪みが層状に発生することがあります。

一方で、安定的な圧力を与えて成長するHPHTでは、このひずみはほぼ発生しません。

高い技術力によって成長させたCVDダイヤモンドもこのひずみは抑えられており、非常に美しい輝きを持ったダイヤモンドとなります。

 

結論

CVDもHPHTもどちらも、高い技術力によって成長させられたダイヤモンドは優劣なく美しい輝きを持つ高品質なラボグロウンダイヤモンドになります。

また、CVDとHPHTの違いは品質よりも生産適正による部分の違いが大きく、成長させるダイヤモンドのサイズ、シェイプ、また生産施設の地理的特性などに依存しています。

どちらのダイヤモンドも窒素を含まないType2に分類されますが、一部のHPHTダイヤモンドはホウ素を含む場合があり、これはType2Bとなります。ただし、天然ダイヤモンドにも希少なホウ素を含まれるものが存在し、このようなHPHTのラボグロウンダイヤモンドが劣っている理由にはなりません。事実、非常に美しいダイヤモンドになります。

ETERBLISS JEWELRYでは、美しいラボグロウンダイヤモンドだけを選りすぐって使用しており、自信を持ってお客様にお届けしています。

また、一定以上のサイズのラボグロウンダイヤモンドに関しては国際的に信頼性の高い宝石鑑定機関の鑑定書を添付しており、安心してお買い求めいただけます。

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